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【KAKERUインタビュー No.38】
おいしそうで、かわいくて、日本古来の文化もちゃんと継承しているセンスのよいお料理。今回ご紹介する料理家・ワタナベマキさんは、お料理のあたたかさをそのまま人にしたような温もりを感じる方です。拙著「ものがたりレシピ」のアートディレクター兼デザイナーとしてお仕事をしてくださったセキユリヲさんが率いる、衣食住に関する「サルビア」という名のユニットで活動をされていますが、ワタナベマキさんは「サルビア給食室」という名の「食場」で腕をふるう料理の達人。私生活では10ヶ月になる男の子のホヤホヤお母さん。実は、マキさんのお住まいは、私の旧知の友人が住む都内某所の同じアパートメント。ちょっとレトロで日差しのたくさん入る、懐かしい香りがするあたたかなリビング。2月と3月に続けて新刊の著書を出される他、雑誌やその後の書籍企画もお忙しい売れっ子料理家。赤ちゃんを抱っこして、食べ物のことを語るマキさんは、とっても幸せそう。マザールが始める食プロジェクトでも先々ぜひご一緒したいので、いろいろお話しを伺いました。
ワタナベマキ・料理家 ワタナベマキ【Maki Watanabe】
料理家
http://www.salvia.jp

友人や知人のおべんとう作りからはじまり、雑誌の撮影現場に料理を届けるなど、ケータリングが話題に。素材を生かした野菜たっぷりの料理や、季節感を大切にしたスタイリングが好評。漬ける、干すなどの作業が大好きで、昔ながらの保存食作りを大切にしながら、自分でアレンジした保存食も増やしている日々。いつか、自分がおばあちゃんになったときに次の世代へ伝えられるようにと、最近「伝授のノート」をつけはじめた。著書に「サルビア給食室だより」(ソニー・マガジンズ)、「サルビア給食室のおいしいおべんとう手帖」(主婦と生活社),2月に同シリーズ「サルビア給食室の週末ストックと毎日のごはん」を発売。また3月に「子どものお弁当」刊行予定。

家族は、グラフィックデザイナーの夫と、10ヶ月になる息子さん。

 
マキさんが料理家となったきっかけは何だったのでしょう。仕事を始めてすぐに料理の世界へ?
 

料理家としては4年目です。最初はグラフィックデザイナーの仕事をしておりました。それで、セキユリヲさんのいる会社の扉を叩いて、一緒にお仕事をするようになりました。でも、グラフィックだと自分の表現したいことがうまくできなかったり。そんな思いを抱えながら、自分の好きなことって何だろう?と考えたら「料理」だったんです。
元々、祖母が小さな料理教室をやっていたので、料理のことなら、ちょっと自信をもって手を動かせるし、語れることもあると感じて。それをセキさんに伝えたら、「その力をサルビアで発揮してみたら?」と言われ、目からウロコでした。デザイナーとして料理もやっていると中途半端になってしまうので、今は料理一途です。

 
お料理なのにちゃんとデザインされているような。マキさんのつくるお料理は、ユリヲさんのデザインに通じる柔らかさがありますよね。先日の新年会では、ものすごくおいしいスープとかお惣菜とかいっぱい食べてしまいましたが。
 
サルビアは、衣食住など暮らしに関わるものづくりをする仲間の集まり。ついつい日々に追われて忘れがちな、本当はあたりまえの暮らしを大切にしたいと思っています。食を通じて、そんな提案をしたくて「サルビア給食室」では撮影現場へお弁当のケータリングをしていますが、雑誌や本を中心に仕事をしています。
 
すごくたくさんおいしそうなレシピが掲載されていますが、メニューはどんなふうに考えて開発を?
 
旬のものを使って作ること。主に野菜や豆が中心なことですね。ケータリングをオーダーされる方はお食事に気を使っている方や素材に関心のある方が多く、特にモデルさんやタレントの方は、食べるものに気を使いますので、撮影現場へのケータリングはとても人気のお弁当でした。
 
何人分くらいのお弁当をどこで作っていらしたの?
 

20人くらいでしょうか。会社のキッチンで午前3時から仕込みをして。お弁当箱も、自前のお気に入りをご持参くださいと呼びかけてお客様に持ってきていただいていたんです。そんなわけで、お料理する前にお弁当箱の消毒をしたり……。

 
今は子育てのほうに比重がかかる時期ですし、お一人ですべてをされるのは大変ですね。本をつくる仕事は楽しんでますか?
 
打ち合わせから、構成、メニュー数を決めて、たくさんの人が関わっていいものをつくりあげていく感じがとても好きです。レシピは思いつくとメモをしたり、パソコンにストックしています。
 
お料理の知識は、ぜんぶおばあ様からの伝授で?それともどこかで修行のようなことをされたのですか?
 
この道で行くからには、調理の専門学校へ通いました。でも、そこで学んだ知識よりも、やはり幼い頃から見ていた祖母や母からの影響力が大きいです。今、両親は札幌に住んでいます。私も高校3年間は札幌で過ごしました。小さな家庭菜園をしたりして楽しんでいるようです。ものをつくるのが好きなんですね、きっと。
 
マキさんのレシピ本刊行続きで楽しみですが、お子さんが誕生されて色々な気づきもおありなのでは?
 
今、息子は10ヶ月。今までとは違う目線で子どもの食事に関心をもつようになりました。もうすぐ(2月末)「サルビア給食室の 週末ストックと毎日のごはん」という保存食レシピの本を刊行します。3月には「子どものお弁当」というレシピ本を出します。保存食は、昔から日本にある食べ物ですが、自分なりの味わいをプラスして伝えています。将来的には、祖母から教わってきたことをたくさんの方に伝えていきたいですし、料理教室もしたいですね。あと、作った保存食の販売というのも手がけたいと思います。
 
おいしそう〜どうもありがとうございました!

料理の本は書店で所狭しと並んでいますが、流行にとらわれずにずっと長く使えて、何度も楽しめるレシピブックがマキさんの手がけられている本。料理のほんわかした感じが写真からも滲み出ています。特に、子どものお弁当にぴったりな 栄養バランスのよい和風なお惣菜はとても参考になります。マザールの食プロジェクトでも、ぜひコラボしていただきたいと思います。

そうそう。食べ物が違うからか、ベイビーをご出産されて間もないからか、ほんとうに肌がきれいなマキさん。10ヶ月のつむぎくんもママに抱っこされてご機嫌な午後でした。
う〜ん、かわいい♪
 

「サルビア給食室の週末ストックと毎日のごはん」(著・ワタナベマキ)2月末に発売です!予約受付中♪

「サルビア給食室のおいしいおべんとう手帖」(著・ワタナベマキ)とても参考になります!

「サルビア給食質だより」(料理・ワタナベマキ)家庭で12ヵ月楽しめるお惣菜

10ヵ月のつむぎくん

カメラをじ〜っと見つめて

指ちゅぱ♪おねむかな??

 

 

 

 

 
 
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