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【KAKERUインタビュー No.81】

横浜市青葉区には地元FMラジオ局「FMサルース」がございます。新年早々、私も出演させていただきました。今回ご紹介するのは番組パーソナリティとして活躍中の坂本直子さん。ラジオがご縁でお会いすることになりましたが、お話しするうちに同世代であることが判明。つながる、つながる…知り合いの数々。大卒後、某航空会社でキャビンアテンダントとして勤務され、出産を経て職場復帰をしたものの激務で退職。その後英会話教室の講師をされたり、フルタイム勤務に挑戦されたり、仕事と自分を探りながらずっと「働きかた」について考え続けてこられています。一度退職すると、なかなか社会に復帰できない女性の再就職について研究するため、大学に再び通ったというエネルギーもお持ちです。ラジオのパーソナリティーを通じて、どんなことをされたいのか?をお聞きしてみました。

坂本直子【Naoko Sakamoto】

坂本直子【Naoko Sakamoto】

FMサルース「Topics」金曜日パーソナリティー

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1966年生まれ、神奈川県出身。日本女子大学文学部卒業後、日本航空へ就職しキャビンアテンダントとして勤務。96年に第一子出産のため育児休暇を2年間取得後、国際線CAとして復職。その後、退職し01年に第二子を出産。07年7月からFMサルースパーソナリティとして1年3カ月活動。休業期間を経て10年1月より復帰し、現在週一回番組を担当。
家族は夫、長女(中1)、長男(小2)、祖父母 。

 
 
先日はラジオに出演させていただきまして、ありがとうございました。私ラジオが大好きなので、スタジオでのおしゃべりとっても楽しかったです。坂本さんが番組パーソナリティーになったのは何がきっかけだったんでしょう?
 

私もラジオが好きで、子育ての時期、苦しかった時に聴いていました。自分で積極的に聴こうとしなくてもラジオは流しておくだけでいい。ある時、子育て支援をしている方を紹介していたんですね。私は地元の地区センターなどには出かけず家に居た(笑)。家にいてウツウツしている人に届けられるようなことをしたかった。ちょうどパーソナリティーを募集しているのを知ったのが2007年。41歳の時でした。それから一時期休んだりしながら、1年半くらい続けています。今は子どもも大きくなりましたが「仕事と育児」は私にとっては永遠のテーマです。

 
「仕事と育児」と並列にすると、おぉ大仕事をやっているな!と思いますが、実際は綱渡りな日々の積み重ね。バアヤや執事がいて家事一切を引き受けてくれるとか、マネージャーが全部自分の仕事をわかって合理的に時間管理してくれる……なんて立場の方はほんの一握り。私なんか今もひーこらしながら重い荷物をいくつも背負ってます(笑)。坂本さんは復職についてリサーチするためにもう一度大学へ通われたとか。
 

再就職に興味があって、何が必要かをリサーチしたくて卒業した日本女子大に行ってみました。そこにリカレントプログラムという講座がありまして1年間通いました。勉強するのは税法、エクセルやワードなどパソコン操作の基礎的な知識、TOEIC対策など。学習よりも、そこに集まる人とのネットワークに興味があったんですね。リカレントに通う人は30〜40名くらいだったでしょうか。企業の総合職をされていた方も多く、夫の海外転勤のため仕事をリタイアせざるを得なかったり、親の介護で長時間家を空けられない人など、いろいろな方へ門戸は開かれています。半年間7万円(現在は12万円)で、いろいろな講座が選択できます。

 
なるほど、速戦力となるべくスキルを身につけるということでしょうか。坂本さんはキャビンアテンダントをされていましたよね。育児休暇など会社の制度もバッチリだったんでは?
 

はい。第一子を出産して2年間育休取って復職したのですが、戻った職場が国際線で1週間くらい家を離れなくてはならないこともあったんですね。子どもも2歳になってから保育園でしたから、それはそれは馴染むのに大変でした。体力の限界を感じて復職後まもなくしてCAを辞めました。

 
しがみついて会社員を続けるだけが道ではないですからね。CAからラジオのパーソナリティーになるまでにはどんな経緯があったんでしょう?
 

CA退職後は英語教室を自宅で開いたりしていましたが、基本は専業主婦でした。第二子が上の子と5歳違いで誕生して育児に追われていて。下の子が5歳になった頃、どうしても経済的に自立したくてフルタイムの契約社員の仕事を始めたことがありました。幼稚園の早朝預かり、延長保育を時間いっぱいいっぱい使いまくり。そうしたら、真っ赤なおしっこが出てしまうようになって。調べたら腎臓に病気が見つかって、すぐに入院しなければならなくて。せっかく得た復職の場を何とか続けたい気持ちはあって迷いましたが、今は目の前にいる子どもの健康を考えよう。今は仕事を選択する時期ではないという結論に至りました。

 
家族と自分の健康あっての仕事ですよね。子どもは本当にいろんな信号を送ってきますから、その時は大変でしたでしょうけれど、結果的には一緒にいられるようになってよかったですね。今は元気に、仕事へ送り出してくれます?
 

今は元気に学校へ通っています。ラジオのパーソナリティーの職場は職住接近なので、そういう安心感もあります。私の番組では、青葉区内で料理やお花の教室を主宰している方、アクセサリーデザイナーやカフェの経営者、子育て支援活動をされている方など地域で活躍中のミセスに注目して、番組に参加していただいています。昼のトピックスなので地域の人をお呼びして、ご紹介するのがメインなんです。あくまでもパーソナリティーはナビゲート役で、主役はお越しいただく地域の方。そういう意味で昔CAをしていた頃と職種は似ているかも、と思います。

 
おもてなしの心!私、欠けてるなぁ〜(笑)。私がラジオ好きなのは小学生時代からすごく身近で、オールナイトニッポンは少し上の世代が聞く番組でしたけどイヤホン使ってこっそり聴いてました。楽曲とかいっちょまえに選んで歌の紹介とかもシナリオ書いてDJ番組作ったりして(笑)。大学生の頃、FM横浜が立ち上がって間もなくだったんですが、女子大生DJを束ねたような「もどき番組」に出たりしてましたよ。帰国子女流行りでメーンパーソナリティーは別にいましたけれど。時代が流れてラジオでできることも広がったと思いますけれど、坂本さんがこれからラジオでやっていきたいことは何ですか?
 

ラジオは積極的に検索しなくても、チューニング合わせれば、つければ聴ける媒体です。だから、いろんな人に登場してもらって、その方の生き方を紹介していきたいと。このKAKERUインタビューのラジオ版のようなことをしたいんです。

実は今、産業カウンセラーの資格を取ろうとしています。心理学に興味をもったのは、上の子が2歳頃、仕事を辞めたにも関わらずストレスが溜まっていた。辛いのはなぜだろう?と子育てに不安もあり、とにかく仕事をして自立しないと私はダメなんじゃないかと思い、放送大学で勉強して認定心理士という資格を得ました。人の話を聞くカウンセリングの勉強でしたが、私自身がカウンセリングをどこかで受けたいという思いがベースにあったんですね。思っていることを言葉にするだけでラクになるんですよ。番組の中でも、ゲストの方が自分のことをたくさん話してスッキリしてもらえるといいな、とついつい考えちゃいます。

 
このKAKERUようなインタビューコンテンツがラジオでオンエアできるなら、とっても楽しい企画です!先々、何か絡めるといいですね。坂本さんはパーソナリティとして地域のコミュニティを紹介されていますが、人との関係づくりも職住接近、地元で仕事されるメリットがあるのでは?
 

自治会長をしたり、学校のPTAもやっていたりで、コミュニティのイメージがなんとなくあったんですね。そういう地域のネットワークにいる素敵な人を紹介することならできるんじゃないかと。パーソナリティは、私の他の方はほとんどアナウンサーなので声もしゃべりも上手。さすがプロです。 ただ、インタビュアーとしても話し手としても私はまだまだ素人。毎回反省しきりです。FMサルースのパーソナリティは、他はほとんどアナウンサー出身の方が多く、声も素敵でしゃべりも上手。さすがプロです。見習って、ちゃんと仕事できるように頑張りたいと思います。いくつになっても学ぶことばかりですね。

 
地域の人が聴くだけじゃない、参加するラジオ番組ですから、これからもがんばってください!

坂本さんのBlogは2つあるのでプロフィールでもご紹介していますが、 番組内容を紹介しているBlogのタイトルが「詳しくはこちら」。もろ、そのまんまなので笑いのツボに入りました!毎週入れ替わり立ち替わり、青葉区内のおもしろい方々をご紹介されています。私も4月9日(金)に再び出演させていただきます。こんどのテーマは、終わったばかりの中学受験を振り返って反省点も含めて、「伴走の流儀」なるものをお話ししたいと思います。たまプラーザ界隈にお住まいの皆さん、ぜひチェックを!


FMサルースの機材
イラスト、漫画、絵コンテ、いろいろこなす絵描き屋 風来こと、高嶋美香子さんが番組に出演して下さった時の一枚
なわプラーザというママさんダブルダッチチーム (私も入ってます)の皆さんが番組に出演して下さった時の一枚
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