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【KAKERUインタビュー No.84】

ようやく暖かな春となり、日差しは初夏のようです。先日、8年ぶりに丹沢へ山登りに行きましたが、靴と靴下の相性が悪くてとっても足腰の痛い思いをして帰宅!つくづく靴の大切さを実感しました〜。まもなく衣替えの季節。お洋服を換えるだけではなく、足元のおしゃれにも気を使いたいですね。今回は、足にやさしい靴を作る「手づくり★足靴工房」の勅使川原美和さんをご紹介します。ルームシューズをはじめ、この夏大活躍しそうなサンダルや通年履けるシューズまで色々なアイテムがございますよ!なぜ足か?なぜ靴か?健康のツボを刺激する勅使川原さんの職人魂に迫りました。

勅使川原美和

勅使川原美和【Miwa Teshigawara】

てしごと★足靴工房・靴の作り手

1972年埼玉県生まれ。1995年大学卒業後、金融機関に2年勤務。その後1998年リフレクソロジストの技術を習得。約4年間スポーツクラブ内のフットケアコーナーや、サロン勤務で経験を積む。(ジャパンフットケア協会会員)2002年"足のトラブルは靴にある"と思い立ち、靴の手ほどきをモゲワークショップで受ける。 2003年:フットケアトレーナーの技術を習得。(オーソティックスソサエティ会員・Bライセンス取得・中敷調整技術)靴の自作工房hiroを経て、靴修理屋ミスタークラフトマン勤務。
2004年4月「てしごと★足靴工房」を立ち上げる。大川バセット由紀子氏に師事。

 
 
今年はまたPTAもあるので、学校で履ける室内履きを探していたんですが、なかなかよいのが見つからず。知り合いに紹介してもらって美和さんの足靴工房にたどり着きました!黄色いさくらんぼのルームシューズを購入して大満足です。ものすごく緻密な作りで、しかも履き心地がよくてびっくり。靴以外のものもきっとサクサクとお作りになるのでしょうね。
 

私の場合、足の健康を考えて靴職人になったんですね。足つぼマッサージを施術する仕事がきっかけとなって健康を司るのは足だと気付き、靴は本当に大切なものだと感じるようになりました。

靴作りは完成まで非常に細かな工程に分かれていて、一足作るにも時間がかかり、それなりのお値段になってしまいます。でも、工程を一つ一つ見直して、こだわりは変わらず、手に届く価格にしていく、その作業に苦労しますね。今は、ネット通販の他は小売店さんに商品を置いてもらって、そこから受注を受けて製造しています。

 
確かに価格は大事ですけれど、大量生産ではなくて手作業で創っていらっしゃるわけで、そんなにお安くできませんよね。私は足クセ悪くて、外反母趾なので手術しようかと思っていますが、靴を換えれば何とかなるものですか?
 

外反母趾の手術は、お勧めできないんですよ。外反母趾は関節脱臼がひどくなった症状なので、手術をして一時期治ったように思えても、時間が経つにつれて元に戻ってしまうことが多い。ですから、足に合う靴に換えてみるほうが症状を緩和できると思います。
靴の履き方を工夫してみると変わることも。たとえば靴ひもを毎回縛り直すようにして履くとか、小さなことですが積み重ねが必要かもしれません。

 
なるほど。そもそも大学をご卒業されてからまったく違うお仕事をされていたと聞いていますが、なぜ足に注目をされるようになったのでしょう?
 

大学ではメディアコミュニケーション部マス・コミュニケーション学科で学び、某銀行へ就職しました。ちょうど就職氷河期で、就職するのも大変でしたが学校から推薦を頂けたんですね。それで、入社して仕事が始まったのですが、なぜか燃えない(笑)。ふと10年上の先輩がお仕事している姿を見てみたら、新卒の自分がしていることと何ら変わらない仕事をしているようにみえて、あー、私がここに10年居ても今と変わらないのかなぁって。今から思えば先輩方は、しっかりキャリアを積まれて、責任ある仕事をしているって分かるし、同じことを長く続けることの大切さというものが身に染みてよくわかる年になりましたが(笑)当時はそんな風に思っていました。

それで、人を癒す仕事をしたいと思うようになって、その頃まだ上陸したてだったリフレクソロジーを勉強して資格を得てリフレクソロジストとしてお仕事をしていたんですね。足の大切さ、健康の要であることを知って、少しずつ靴作りへシフトしていきました。
工房を立ち上げたのは2004年4月です。

 
おぉ、マザールのスタート時期と同じですね!きっと銀行にお勤めするくらいですから几帳面で、計算もスラスラできる人なんですね。この記事が公開される翌日から東京ビッグサイトでデザインフェスタが開催されるとか。そちらへ出展されているので、ぜひ覗きに伺いたいと思います。
 

5/15(土)、16(日)の東京ビッグサイトで「デザインフェスタ」が開催されます。
半年に1回開催されて、もう31回目、15年目くらいですね。さまざまなクリエーターが出展しているおもしろいイベントです。私のブースナンバーはA178になります。もしご都合がよろしければぜひ遊びにいらして下さい。手作り作家のイベントでは日本で一番大きなものだと思います。私は靴と革小物の展示と販売をします。私自身の出展は10回目位。今回は小物を含めて50点位出品します。

 
すごく大きなイベントですね、楽しみです。靴の手づくり教室もされていますよね?最近、マイシューズを創る人が増えていると何かのニュースで拝見しましたが、これはどのような内容ですか?
 

3〜4人くらいのお教室で、現在生徒さんは10人ほどおります。
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20代〜30代の参加者が多いですね。6:4で女性のほうが多いです。作りたい靴の見本(雑誌の切り抜きなど)をお持ちいただいて、作りやすさ、歩きやすさなどを考慮し、相談しながらどのような靴を作るのか決めていきます。足に優しい靴を作る、という点から、ヒールの高い靴を作ることはしておりません。生徒の皆さんは一足目から素敵な靴を作っていますよ!

 
ワクワクしますね〜。気になる革製のサンダルを夏を目前に早速入手したいと思います!ではこれからはどんな活動を?
 

靴職人として、この仕事を続けてゆくことです。
靴を作り始めた時は、「靴が出来た」ということに満足していましたが、靴の製法もたくさんあり、まだまだ技法も学ばなければならないことがたくさんあります。また、技法だけでなく、履き心地、歩きやすさ、そしてもちろんデザイン性も考えながら、より多くの皆様に足に優しい靴を履いていただきたいなと思っています。そして、靴の正しい履き方のレクチャーなど、足と靴に関しての正しい知識などもお伝えしていきたいと考えています。

靴は大事なファッションの一部であると同時に、体を支える大事な健康道具の一つと考えています。その両方をトータルにお伝えできる活動が出来たらいいなと思っています。

 
ありがとうございました!

個人的にスペインのカンペールという靴ブランドが大好きなのですが、とっても価格もお高いし、外反母趾なのでデザインが気に入っても、痛くなってしまうのもあって……なかなか。勅使川原さんは創作する原点が「健康、癒し」であることに感銘しました。オーダーシューズは数カ月待ちだそうですが、ぜひお願いしたいと思います!ルームシューズやベビーシューズはプレゼントにも最適。ラッピングもしてくださいますよ〜!


                    
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